みんなのミュージアムうしおくる

2022年11月3日に牛久駅東口に開設した「みんなのミュージアムうしおくる」で展開するプログラムを紹介します。

猪瀬直樹著『昭和16年夏の敗戦』を読む


12月8日は、日本が大東亜戦争に突入した日です。
猪瀬直樹さんから寄贈された本に「昭和16年夏の敗戦」という著書があります。


日米開戦前夜、若きエリートチームが結成されましたそこでは、アメリカとの戦争は敗戦するという結論がでていました。それにもかかわらず、日本は開戦へと突き進み、有史いらい未曾有の悲劇がうまれてしまいました。


悲劇をもたらしたのは、客観的なデータを無視し、未来をみようともしないで、
いまそこにある課題の解決にだけとらわれたからです。
「希望的観測による誤算」
「人の和を重んじた空気支配」
「学ぶことを軽視した組織」など・・・
負けるべくして負けた第日本帝国の失敗を読み取ることができます。


昭和16年の日本の日本を見直してみると、いまの日本の問題がみえてきます。
失われた40年、GDPは増えていまぜん。
コストになる社会保障だけがのびつづけています。
「日本の技術がすばらしい」「治安がいい」という話題は、もはや神話です。
一人あたりのGDPは、日本は世界をリードする国ではなくなっています。


世界的なインフレに歯止めをかけられない低金利政策
ふくれあがるバラマキ助成金・・・
いまの仕組みを変て、新しいプレイヤーを登場させなければ先にすすめなくなってしまっています。


失敗の本質を学ぶことで、いま私たちは何からはじめなければならないか。
本日は、「昭和16年夏の敗戦」を読んでみんなで考えてみませんか。

猪瀬直樹さんから本を寄贈いただきました



元東京都知事で作家の猪瀬直樹(参議院議員)さんが11月25 日(金)に「みんなのミュージアム」に来館されました。


猪瀬さんは、『ミカドの肖像』『土地の神話』をはじめ近年では、テレビドラマとして放映された『昭和16年夏の敗戦』など数々の名著を世に出されています。猪瀬さんは、意欲的な創作活動を続けるかたわらで、2002年6月に道路関係四公団民営化推進委員会委員に就任し、道路公団民営化のスキームをつくりあげました。2007年には、石原慎太郎さんの元で東京都副知事として北海道夕張市への職員派遣、東京都水道局の海外展開、地下鉄一元化などを実行し、都知事として東京オリンピック招致を実現されました。


たぐいまれな分析力と構想力を持つ猪瀬さんには、『言葉の力 - 「作家の視点」で国をつくる』 (中公新書ラクレ) 新書という著書があります。この著書で、猪瀬さんは、「国難の今こそ、政・官の言葉を検証し、自ら思想を鍛え、ヴィジョンを示す」ことの大切さをわかりやすく述べています。


猪瀬さんは現在、オンラインサロン「猪瀬直樹の近現代を読む」を主宰されています。
みんなのミュージアムでも、本を活用したまなびを支援する活動を展開する準備をすすめています。



うしくのつながる図書館



うしおくるをもっと元気にしようと思う人々が、それぞれの思いを持ち寄り
ここにしかない本棚をつくりました。
この本棚の本を手にとることで、知らない世界を知るよろこにびに出あうことができます。
そしてみんなとつながることができます。


夢は幸せの源泉です。夢があれば、いまをもっとよくしたいと思います。
世代を超えて夢をもっといる人はかがやいています。
夢を探す道具、それが知らないことを教えてくれる本です。


つながる図書館は、本棚のオーナーが、夢にであうことができるとっておきの本を棚にして紹介しています。本の表紙をみつめ、タイトルをみるだけ、あなたの想像力は限りなくふくらみます。